救急救命士のキャリアパス
救命救急士がキャリアパスを考える時何が必要?
救命救急士は人の命を最前線で救う責務もありやりがいもある仕事です。
この救命救急士がキャリアパスを考える時には、現場を数多く経験することが求められます。
消防士として救命救急士となっている方も、医療機関や民間で救命救急に係る方もすべて、キャリアを考える時、経験、現場の場数を踏むという事がもっとも大切な事です。
現場は全て違いがあり、怪我についてもどのような状況で何が起こったのかもそれぞれなので、現場ごとに症例を振り返って専門書などで深く整合性を確認するなど、より次の現場に活かせる何かを行う事が大切なことだと思います。
こうして現場だけじゃなく、救命の現場について一つずつ深くなっていくことでその知識は自分の中に蓄積し、データとしても残すことができます。
次の現場でさらにレベルの高い究明ができるように、何事もおろそかにしないことが重要なのだと思います。
人の命を救う最前線にいることを理解する
消防や医療機関でも救命に係る事がなければ、事故などを起こして一番ひどい状態になっている患者さんと係る事は少ないです。
医療の現場でも救命救急や整形外科、脳外科等に携わっていなければ、もっともひどい状態にめぐりあう事はないと考えられます。
そのため、現場でみてきたこと、知ったこと、本当はこうすべきだったと反省することなどを自分なりに学び消化し、記述しておくことは重要な事です。
人の命を守るために何ができるのかを考えていくと、その中に、ライセンスコースの受講や重症外傷に伴うファーストアプローチを習得できるJPTEC等、様々な専門分野を学ぶことにもつながります。
専門性の高い究明の知識をもっている事は、人の命を救う最高の知識となるはずです。
スキルアップ方法としての受講は多数ある
各種救命ライセンスコースの受講をしておくことで、目の前にいる救護を待つ患者さんへの初期対応をどうすればいいか、詳しく理解できます。
救命に係る受講としては、蘇生チームとして最初の10分間にアプローチする方法を学ぶICLSや災害現場出の初動対応戦術「トリアージ」の受講となるMCLSです。
その他にもファーストアプローチとなるJPTEC、周産期医療対応を学ぶことができるBLSOなどの受講等様々なものがあります。
こうした各学会で認定されているプログラムは、医師、インストラクターから学ぶことができ、試験に合格することでプロバイダーという資格を取得できます。
プロバイダー資格取得後、さらにスキルアップしていくためには各コースの条件を満たしインストラクターとして指導者も目指すことがができるので、スキルパスの中に組み込んでおくと安心です。
救命救急士のキャリアアップを考えるなら10年、20年単位で
救命の場でスキルアップを考えていく場合、専門学校では消防職以外、医療機関に就職する学生にとっても将来を見越したスキルアップになります。
また消防関係と医療関係で10年以上のキャリアがあれば、教員要件の経験も満たすことができますし、教育機関で救命を指導するという事も出来ます。
転職するという事をキャリアパスに組み込む場合でも、スキルアップトレーニングと一緒に資格取得を考えていけば、現場に活かしながら資格取得を考え、キャリアを向上させていくことが可能です。
将来に向けて救命救急士として活躍しながら、自分にどういう事が出来るのか、何が目的なのか、スキルパスを考えていくことでそれが現座の向上にもつながります。