建築士のキャリアパス
建築士として一人前になれるのは40代くらい
建築士は様々な事を考慮しながら建物等の建築設計を行います。
建築現場では40代でも若いといわれるくらいで、20代、30代はまだまだ修行の身という人も少なくない世界になっています。
安全、品質、それにコストや環境も今はしっかり考えなければならない時代ですから、建築士という仕事もキャリアパスを考えていくと長き道のりです。
建築系を学ぶことができる学校を卒業し、現場所長のもとで現場経験を積み、一級建築士などを取得後、3年程度現場の所長を行い、やっと業界で一人前といわれるようになるのは40代くらいといわれています。
でも建築の世界では20代、30代で経験もあまりない建築士が所長として存在しなければならない現実があるようです。
そのため、経験の中でどんどん自分に吸収できることは吸収していくという事が必要で、キャリアパスを考える時、建築士の場合には建築士の資格を取得する前、現場で補佐的に働く時点である程度キャリアを積んでおくことが重要と考えられます。
現場で色々な事を覚えることがキャリアパスになる
図面をみて頭でこうしようと考えていてもどうしようもなく、現場にいってやっと理解できることもあります。
やっと設計通りにことが進み始めたのに、また施主が変更したいといってきた・・ということもあるので、こうした経験を積みながら建築士として大きくなっていけるのです。
図面を読めるようになって作業の流れなどを現場で経験し、積算等も覚えなければならず、とにかく色々な事を覚えていく必要があります。
施工管理の基礎を覚えて初めて、施工図を掛けるようになり、施工図をかいてそれが現実の建物として建築できたとき、やっと一人の建築士として認めらるのです。
キャリアパスを考える時、図面を読むことから始まりその後色々な経験を積み施工図を多数かき、それからやっと、どういう方向に進みたいか?見えてくるのが建築士だと思います。
建築士として色々な事が出来るようになって見えてくるキャリアパス
建築士として住宅などの小さい建物から少しずつ大きな箱モノを経験できるようになって、その後、自分はこの会社のままでいいのかと考える人もいると思います。
大手企業に移り、もっと大きな規模のプロジェクトに係る人になりたいという場合、自分の経験と実績を活かし、その先のキャリアに進むため転職を考えていく時期になります。
大手企業ではある程度建築経験と資格がなければ転職は難しいと思いますし、建築士として即戦力となれる実績も必要です。
経験と実績を積み、自分で、この先別の大手企業に行って勉強したいという意欲をもてるようなら、キャリアパスとしての転職を考える事も出来ると思います。