薬剤師のキャリアパス
薬剤師のキャリアプランは様々・・広がりを見せている
薬剤師は全国に約28万人という数といわれていて、このうち薬局勤務は15万人です。
約半数が調剤薬局に勤めていると計算できます。
調剤薬局にいる場合、キャリアバスを考えると、管理薬剤師に昇進し独立開局するという考え方もありますし、新規開局を一任される立場になるなどがキャリアパスとしての構成です。
では管理薬剤師になるためにはどのような事が必要なのかというと、調剤の実務経験を積むことのほかに、薬局責任者として薬事法の基本的なルールを理解しそれを遵守できることが求められているのです。
また他のスタッフにしっかりと指導ができ、医薬品管理能力が高いという事も求められるので、日々、キャリアアップを意識した生活が必要になります。
調剤薬局は激務となることはないので、仕事とプライベートのバランスを整える事が出来る職業で、女性もかなり多い職場となっているので、出産や育児などもキャリアパスの中に入れておくべきです。
また正社員ではなく一旦パートから始めて、その後、正社員になりたいという場合も、キャリアプランをしっかり考えて働くべきと考えておくことが必要になります。
医療機関で働く薬剤師のキャリアパス
調剤薬局以外で薬剤師が活躍する場所というと医療機関です。
薬剤師全体の約2割が病院、診療所などの医療機関で働いていて、この場合のキャリアパスはチーム医療の人材になれると考えられます。
チーム医療は病院内のほかにも、訪問看護という面で注目されている分野で、医師、看護師、そのほか理学療法士等の医療チームの中で、患者さんがよい方向に進むように薬剤師も薬の専門家として加わりるのです。
病棟に常駐するという薬剤師もいて、医療機関が薬剤師の在り方を考える事もあります。
大学病院などの大きな病院では、薬学部から研修生として臨床研修を受けて欠員を待って勤務するという事が一般的だったようです。
でも今は、研修生制度が薬剤師レジデント制度にかわり、研修を受けつつ一定額の給与が支払われるようになったので、薬剤師としてキャリアアップを考える時に生活のサポートとなっています。
研修に集中しより知識を持った薬剤師になるために、こうした研修についてのサポートがあるので、この間に、自分がどのような道に進むのかを考える事もできるのです。